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「抱えていた悩みがスッキリと解決した
非常に有益な機会でした!」
<from バイヤー個別相談会>

  • 投稿日 : 2023/05/12
  • |
  • 最終更新日 : 2024/01/23

商品や販路開拓に関する自社の課題ついて、現役バイヤーに相談できる<バイヤー個別相談会>
ブログでは、参加した事業者の声やバイヤーのアドバイス内容を、ダイジェストにしてシリーズでお届けします。
第10回は『島のくわっちーキッチン×(株)ヨシケイ東埼玉・播州 代表取締役 前川氏』です。

相談者とアドバイザー

相談事業者:島のくわっちーキッチン
アドバイザー:株式会社ヨシケイ東埼玉・播州 代表取締役 前川 将樹氏

相談者の課題

『パッケージや量など、バイヤーから見て消費者のニーズに合った商品規格を知りたい。』

アドバイス内容

年に数回のパーティーではなく、日々の食卓に組み込める商品に

(相談者)
今回、『沖縄キビまる豚のサルシッチャ』というソーセージをサンプルとして送付、アドバイザーにご試食をいただいた上で、下記のような具体的なご指摘とアドバイスをいただきました。

  • とても美味しかったが、味にインパクトが強く、1本がすごく大きい為に食べ飽きてしまう方も多いのでは。フードロスはかえってマイナスイメージにつながる。
  • 飲食店のメニューならインパクトがあって良いが、少し少ないぐらい、物足りないぐらいでないとリピーターになりにくい。
  • ミールキット販売というバイヤーの目線から見ると、どんなに大きくても夕食のメインに一人一本のソーセージだけということは考えにくいので、朝食などに使いやすい大きさにサイズダウンすると、夕食の付け合わせや、もう一品といったニーズにも応えられる商品になるのでは。
  • 普通の家庭でパーティーのような会が年に何回あるのか?クリスマスなどのスポットではなく、日々の食卓に組み込める商品にして、手に取ってもらえる価格帯にすると良い。
  • 価格も2,880円はハードルが高すぎるので1,000円を切るぐらいが良い。スーパーで買う2袋400円の一般的なソーセージに慣れている消費者にアプローチするにはどうかを検討すべき。大きすぎると比例して価格も高くなり、一般家庭用には向かない。
  • 美味しいまま食べ切ってもらえて、また買いたいとなるサイズにしたり、沖縄という地域性を活かして1,980円でソーキなどを組み合わせるなども良い。
  • 通販ならパッケージに問題はないが、店頭売りならパッケージは改善の余地あり。
現代において量が多いことは、嬉しいことではない

(相談者)
元々、量や価格にはモヤモヤとした悩みを抱えていましたので、今回の前川さんとの面談で、核家族化が進んだ現代において量が多いことは嬉しいことではなく、残す事への罪悪感へと繋がってしまうという消費者の意識の変化や、飲食店用と家庭用の違いを明確に指摘されたことで、モヤモヤとしていた悩みがすっきりとしました。

他のバイヤーさまとの取引も目指し、量が少ない、大きさが小さい商品の開発や、価格を抑えた商品について検討を始めるなど相談を進めています。

社内で意見が割れていた大きさや価格について、今回第三者であるプロ目線からのアドバイスをもらえたことが非常に改善の後押しとなりました。

バイヤー個別相談会に参加してみて

(相談者)
非常に有益な機会でした。

“わかっている”と慢心してしまうところを、初心に戻り消費者目線でプロからご指摘されることは、商品開発や改善の前進につながると痛感いたしました。

今回の面談の後、お取引に向けて具体的な商談を進めていた際に、惣菜免許はあるか、HACCPの認証をとっているかなど、法的な部分や資格などについてバイヤーさまから聞かれたことで、改めて自社は必要な手続きを踏めているかと保健所に問い合わせて確認し、足りなかったものに対してはひとつずつ対応を進めています。

弊社も含め、コロナ禍で補助金などを利用してECサイトを新たに立ち上げたり、飲食店が商品を作って販売を始めたり…と、地方では法的な部分などスタンダードなことを理解せぬままに始めてしまっている事業者も多いと思います。

販路を開拓する以前に、商品を販売するために、何が必要で、どこまでやったら一般的な取引の基準を満たせるのかなど、基本的なお話を伺える講座や面談を商工会の方で企画いただけると事業者としてとても嬉しいです。

ありがとうございました。

聞き手・文:アトリエmeica 飯田 めいか

調理師学校教員歴10年、和洋中3種の専門調理師(教員)免許を所持。
世界35ヶ国を390日かけて巡り世界中の食を体感した目線から、現在は県の農産物の公式アンバサダーを務めるなど、PRや商品開発、販路開拓に携わっている。
CANVAS 広報・メディア部門 パートナー。

アトリエmeica http://www.meica.jp/

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